“風が吹けば桶屋が儲かる” だったら・・・

風が吹けば桶屋が儲かる?

広辞苑調べ = 思わぬ結果が生じる、あるいは、あてにならぬ期待をすることのたとえ。

 ことわざのように確実性が低ければよいのですが、街でポイ捨てされたごみと海洋プラスチックごみの関係は違いました。

ことわざの文脈ことわざの場合多くの場合生活実感
風が吹くと砂ぼこりがたつYESYES昔は舗装されていない道だったのでその可能性は高い。
砂ぼこりで盲人が増えYESNO砂ぼこりが出ても、盲人となる可能性は低い。
盲人は三味線をひくのでYESNO盲人の皆が三味線をひくとは言えない気が・・・
それに張る猫の皮が必要となり猫が減るYESNO猫の絶対数が分からないので真偽のほどは分からない。
そのことで鼠が増えてYESNO猫とねずみの数の相関が分からないので真偽も分からない。
ねずみが桶をかじるので桶屋が繁盛するYESNO桶だけをかじるわけではないと思う。焦点が絞られ過ぎ。

街のポイ捨てごみを放置すると海洋プラスチックごみが増加する!

 街のポイ捨てごみが、海洋プラスチックごみに?!
 色々調べると、風が吹けば桶屋が儲かるのような不確実な話でないことが分かりました。

場所状況
街でポイ捨てされたごみが、放置される。
雨や風によって、ポイ捨てされたごみは、溝に落ちる。
溝に落ちたポイ捨てごみは、雨によって川へ運ばれる。
(※下水処理方式によって、下水処理場を経由する場合もある)
川から海へ。街のポイ捨てごみは、海へ流れ出ている。

 街でポイ捨てされたごみの多くは、雨風などで大きさや形を変え、時間的な遅れを伴いながら、大自然の海へ流れ出ています。
 紙や木などのごみは、カビや菌など、自然界の力で 二酸化炭素 CO2 と 水 H2O に生分解されますが、プラスチックごみは生分解されず、海に滞留し続けます。その結果、海洋プラスチックごみは、増加し続けています。

まとめ

 街のポイ捨てごみを拾えば、海へ流れるごみを確実に減らすことができ、きれいな海を保つことにつながります。風が吹けば桶屋が儲かるのように確率の低い話ではないです。

 見て見ぬふりは、取り返しのつかない事態を招きます。気付いた人が、気付いた時から、できることを、出来る範囲でやっていくことが、大事なことです。

 他人が捨てたごみかも知れませんが、目の前の事実に向き合い、地球環境の未来を考えていければと思うので、少しずつですが、関連情報を発信して参ります。

関連情報リンク

つづきそのとき、一般市民がやれることとは?
もっと知りたい生分解って?

下水処理方式について

海洋プラスチックごみ問題プラットフォーム