やりたくない気持ちに向き合う

やれる or やれない の2択を考える前に

 「海洋プラスチックごみ」の削減に向けた大切にしたい5つのこと() を実行していく前に、1人ひとりの素直な気持ちを大切にしたい。なぜなら、人によっては負荷が大きく、無理くりやっていくことは、よい結果をもたらさないと思うから。そうすることで、時間の遅れは伴うけれど、自分の気持ちと真っ直ぐ向き合うことが、ゆくゆくの大きな変化を起こせる気がする。

 つまり、やれる or やれない の2択を考える前に、やりたい or やりたくない という2択と向き合う必要がある。面倒くさければ、やらない方がいいし、他にやりたいことがあれば、他を優先させた方がいい。やりたくないという気持ちを抱いたまま無理にするのではなく、やってみようかな! や、やりたい! と思える日が来ると信じて。

 ただ、ひとつ大事なことをお伝えさせてください。

地球の環境問題は、無関係ではいられない!

 不都合な真実だらけの世界。地球環境問題はすでに、無関心でも無関係でいられない状況が始まっています。海洋プラスチックごみ問題は、世界中の海で起きていて、魚の体内から小さなプラスチック片が検出されています。カメやクジラなどの海洋動物や鳥の体内からもプラスチック片が検出されています。食物連鎖の頂点に立つ人類は、知らず知らずのうちに、プラスチック片を食べている実態があります。

 また、地球温暖化においては、温暖化の要因である二酸化炭素の排出にほぼ無関係の人たちが、地球温暖化によって引き起こされる災害に、巻き込まれている事実があります。2022年6月のパキスタンの大洪水は、そのことを強烈なまでに世界に見せつけました。

 先進国における豊かさという言葉の裏には、化石燃料を燃やし、森林を破壊し、経済面での利益を追求したことで多くの二酸化炭素(CO2)を排出し、懐の大きな地球システムにおいても我々が好ましいと思う地球環境が維持できない状況になってしまいました。技術の進化で多くの命も救えるようになった一方で、その恩恵に無縁だった多くの人々や多くの動植物の命が奪われています。



やりたくないという気持ちと向き合う時間は大切です。気持ちに変化が起きるのを待ちつつ、気持ちに変化が起こせるように、色々な地球環境の情報に触れてください。お願いします。

嫌な思いをする前に・・・

 やってみようかな?! やってみよう! と心の変化を起こすには、時には人の手を借りた方がよいこともあります。お手伝いが必要であれば声を掛けてください。そして、やってみようと思えた方々と一緒に、”私たちはどう生きるか” を考えていきたい。その一歩目は、まずは自分の心と向き合うことが大事だと思います。がんばってください。

 そして、ミライのことは分からない。だけど、対策を先送りしたことで将来世代を苦しめたくない。昭和生まれの我々世代も、あと半世紀ほどは地球環境の中で生きていく。どうか、みなさんの力を貸してください。我々世代と将来世代が、ともに豊かな生活ができるように!

関連情報リンク

元のはなしそのとき、一般市民がやれることとは?
みなさんの力を信じてThe power comes from inside.
もっと知りたい街のごみは海へ

海洋プラスチックごみ問題関連情報プラットフォーム