下水処理方式について

 普段、意識することのない下水処理。社会基盤施設=インフラ として、我々の生活を支えてくれています。設備の概略を知った上で、一般市民どうしで考えていきたい。ミライの地球環境のために、我々ができることを。

※詳細については、各都道府県や各自治体のホームページをご確認ください。

下水処理方式は、大きく分けて2種類あります。
1) 合流式
2) 分流式

 そもそも下水とは、家庭から出る生活汚水と工場からでる工場汚水のほかに、雨水も下水に含まれます。その下水を流す方式 1)、2) のイメージ図です。

 合流式は、下水(※1)が下水管を通って下水処理場(※2)へ送られる仕組みです。一方、分流式は、汚水(家庭や工場)は汚水管を通り下水処理場へ送られ、雨水は雨水管を通って河川や海に放流される仕組みです。

※1) 雨により一時的に下水量が増えた場合、下水処理上の能力を超える量の水は、未処理のまま河川や海に放流されています
※2) 下水処理場では、沈殿や微生物により下水をきれいな水にして、河川や海に放流しています。また沈殿物は汚泥として処理されています。

課題のポイント

いずれの下水処理方式であっても、街でポイ捨てされたごみが、自然界(河川、海)に流れ出ています。

※上図のピンク文字部分

生分解されないプラスチックが多用されている現代において、ポイ捨てごみを放置することは、サステナブルではありません。

 下水道整備が進んだ時代は、公共の場におけるモラルやマナーは現代よりも良かったことで、街のポイ捨てごみは 無かった/非常に少なかった と想像します。しかし現代は、モラルやマナーが悪化し、街にはポイ捨てごみが溢れています。プラスチックは生分解されず、多くのプラスチックごみが海に流出していることで、地球環境問題となっています。

 我々にできることは、現世代だけでなく将来世代のことも考えて、いま出来ることが何かを考え、行動していくことだと思います。まずは出来る範囲でポイ捨てごみを拾うことや、エコバックやマイボトルのように繰り返し使えるモノを増やし、プラスチック使用量を下げていく努力も必要です。サステナブル (持続可能) な状況にしていくために、みなさんの力を少しずつ貸してください。お願いします。

※ドラゴンボールの元気玉のように、小さい力が集まれば、とても大きな力になると思います。

補足

 下水道法が改定された1970年より以前は、一本の管で汚水と雨水の処理ができ、工事費用が抑えられたことから合流式が主流でした。しかし、1970年の下水道法改定後は、環境への影響を考慮して、汚水と雨水を分ける分流式が主流となっています。

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