海洋プラごみ関連情報プラットフォーム

海洋プラスチックごみに関連した情報を、ここから発信していこうと思います。

※徐々に情報を追加して参ります。

海洋プラスチックごみ
関連情報

海洋プラスチックごみ

 海洋プラスチックごみとは、海に流れ出たプラスチック製のごみのことです。このごみは、海に直接捨てられたり、川から運ばれたり、風で飛ばされたりして海に到達します。海洋プラスチックごみは、これらのさまざまな経路で海に流れ出たプラスチックごみをひとまとめにした言葉です。

生分解しない!

 海洋プラスチックごみの問題点は何でしょうか? ひとつは、生分解されないということです。生分解とは、有機化合物が微生物や菌などによって分解され、二酸化炭素(CO2)や水(H2O)という分子になることです。このようにして、自然界の循環に戻ることができます。しかし、プラスチックは炭素(C)と酸素(O)からなる有機化合物にもかかわらず、分子が非常に長く複雑なため、自然界で分解されることはありません。そのため、海洋プラスチックごみは、海の中にずっと残ってしまいます。

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海洋プラスチックごみの量

 海洋プラスチックごみが問題なのは、その量です。少なく見積もった場合でも 年間800万トン ものプラスチックごみが海に流れ込み、増え続けているのです。このペースでいくと、2050年には海の中のプラスチック総重量が、魚類のそれを上回るという予測があります。

印象に残ったフレーズを紹介します。

アントニオ・グテーレス事務総長の言葉 @ 世界環境デー 2018年6月5日

The world must unite to “beat plastic pollution”.
Our world is swamped by harmful plastic waste.
Every year, more than eight million tonnes end up in the ocean.
If present trends continued, by 2050 our oceans will have more plastic than fish.
Microplastics in the seas now outnumber stores in our galaxy.
Reject single-use-plastic. Refuge what you can’t re-use.
Together, we can chart a path to a cleaner, greener world.

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マイクロプラスチック (化すること)

 海洋プラスチックごみの問題点のひとつに、紫外線や波などにより細かく砕かれたマイクロプラスチックがあります。5mm 未満 となったものを、マイクロプラスチックということが、2008年 ワシントン大学で開催されたアメリカ海洋大気庁主催の国際ワークショップで定められました。

(日本語訳された文献では大差がないとして、便宜上 5mm以下 と書かれていることが多い。)

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プラスチックには添加剤が含まれている

 プラスチックは、目的に合わせて形や特性を自在に変えられる素晴らしい素材です。プラスチック自体は、分子構造が長く生分解されない性質から無害と考えられていますが、特性変更や、機能付加のために添加剤が使われています。添加剤の中には有毒なものがり、使用が規制されているものもありますが、まだ影響度のわからないものもあります。使用の規制は、POPs条約 (残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約) に加盟している国でしか効力がなく、国によって対応が異なります。

添加剤の目的
成形性:粘度調整など
特性変更:強度向上、柔軟性、難燃性など
機能付加:断熱性、放熱性、導電性、重量調整など
耐久性向上:使用環境対応、劣化防止

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プラスチック片の収集方法

 海岸に落ちている無数のプラスチック片。この実態を知ってから、出来る範囲で砂に混じったプラスチック片を拾い集めている。個人で出来る活動をより楽しく。大掛かりな装置ではありませんが、より良い方を求める中でたどり着いたプラスチック片の収集方法です。

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私たちはプラスチックをたべている

 食用プラスチックなどというものはこの世に存在しません。しかし、私たちは日常的に、プラスチックを口にしているとの研究結果が出されています。その量、実に一週間に5グラム。これは、クレジットカード1枚の重さと同じだそうです。


WWFが委託し、オーストラリアのニューカッスル大学が実施した研究に基づいて、ダルバーグが作成した分析「No Plastic in Nature: Assessing Plastic Ingestion from Nature to People」によると、人々は毎週約2000個の小さなプラスチック片を消費している。これは月に約21グラム、年間250グラム強です。

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海洋動物や鳥への被害

 人類がもたらしたプラスチックごみによって、海洋動物や鳥が被害に遭っています。我々はその痛みを知りません。自分たちの生活が原因で、引き起こされているにも関わらず。

 直接的に手を下さない、下していないというのは言い訳です。1人ひとりが、今の生活自体を振り返り、ほかの誰かや動物を傷つけているのであれば、省みる必要があります。より持続可能な選択肢を選び、行動していくことが大事だと考えます。

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プラスチック生産量

 海洋プラスチックごみ問題を考える際、海に流れ出てしまったプラスチックを減らすことも大事なポイントとなりますが、問題の根本であるプラスチック生産量を下げることに意識を持っていくことも大事なポイントです。そこで、解決側のアクションを行う上でも、冷静な視点からプラスチックの生産量を把握していきたいと思います。

※桶から溢れ出した床一面の水を一生懸命拭くだけでなく、開きっぱなしの蛇口を絞らないと、いくら大きな桶でも、いずれは溢れます。蛇口の開き度合いを知ることで、出来る対策をご一緒に考えたいです。

廃プラスチック輸出の条約

 日本は大量のプラスチックを消費しています。そして、それらの一部は海外へ輸出されています。2017年に中国が突如として発表したプラスチックごみの輸入禁止政策。この一件もあり、廃プラスチックの輸出入に関する条約=バーゼル条約改正が発効されました。プラスチックを取り巻く状況を把握する上で、この条約にも触れておきたいと思います。

プラスチック排出量と輸出量

 日本は一体どれ程のプラスチックごみを排出しているのか。また、中国の禁輸政策や、国際条約改正の一因となったプラスチックごみの輸出量とは、どれ程なのかを、プラスチックを取り巻く状況把握として確認したいと思います。

体内からのプラスチック検出事例

 世界中の研究者が、日進月歩でマイクロプラスチックの実態を明らかにされています。体内から検出されるマイクロプラスチックについても、多くの報告書が発表されています。それらについて、主な報告内容を共有させていただきます。

関連情報リンク

街と海のつながり街のごみは海へ