まえがき
新シリーズ?になるかは分かりませんが、最先端の世界の知を学び、そのエッセンスを普段の生活に取り込んでいく。健康に過ごせることと、次世代にきれいな地球環境を残していくことを目指して取り組んでいきます。
数回にわたって発信している “海洋プラスチックごみ関連情報” では、プラスチックに纏わる条約や規則の紹介や、正確性を期するために研究情報の添付を行ってきました。科学者による研究は、科学的に立証された新しい知見であることはもとより、ひたむきで緻密な内容に圧倒されます。そこで、世間でもてはやされる、華やかで、煌びやかで、艶やかで、ファッション性の高い情報にまで昇華することは出来ずとも、世界の知を学び、普段の生活に取り込んでいくことに挑戦しようと思います。
※上記画像をクリックすると”海洋プラスチックごみ関連情報” ページが開きます
まな板
今回は “まな板” です。
”私たちはプラスチックを食べている” の中で、自然界に流れ出たプラスチックが、周り回って食卓に戻ってきている現実と、プラスチック製まな板の破片を口にしている現実について紹介をしました。普段の生活を振り返って、小魚などの魚介類を食べることもありますが、頻度としては、プラスチック製まな板による影響懸念の方が気になりました。
※間違った情報にならないように補足させていただきます。
現時点において、プラスチック片による健康被害が出ているわけではありません。そのため、憶測による行動であることは否めないです。あくまでも、一個人の対応であることをご了承願います。
また、”体内からのプラスチック検出事例” では、体内の様々な場所からマイクロプラスチックが検出されている事実をお伝えし、”プラスチック添加剤” では、プラスチック製品で用いられる添加剤には、人体への影響があるものが使用されている可能性があるとお伝えしました。
これら3つの事実から、体内に入るプラスチック片を減らすことで、体内からのプラスチック片の検出頻度を下げ、健康リスクを減らせると考え、「プラスチック製まな板」 を 「木製まな板」 へ変えることにしました。
研究成果や法律などの事実や現状を知ることで、まな板の素材を変えるという行動に至りました。これは誰にでもできる選択で、プラスチック製品との付き合い方を考えるヒントになればと思います。
ただし現時点では、憶測に基づく行動なので、これをしないと危険という訳ではありません。ある種の予防的措置という意味でお願いします。
ちなみに、プラスチック製まな板の購入時に考えていたことを振り返ってみると、価格が安いこと、長く使えること、洗浄や漂白により清潔さが保たれること、表と裏で野菜と肉&魚の使い分けができるなどは考えていたと思いますが、使用過程においてプラスチック片が体内に入り込むことや、健康への影響懸念については考えていませんでした。売っているものを漫然と購入し、漫然と使用していたら、気づいていないことがたくさんありそうだと気づきました。自らの体への影響だけでなく、自然環境への影響も含めて考えていこうと思いました。
あとがき
木製まな板に変えたことで、料理に混入していたかもしれないマイクロプラスチックの懸念が一つなくなりました。そして今回の事例を少し広い視野で見ると、地球温暖化抑制にもつながっていると感じます。
イメージを記します。石油から作られるプラスチック製品は、石油採掘後にいくつかの工場を経て製品化され、我々消費者のもとに届きます。その間、船やトラックなどの輸送が都度発生し、都度CO2が排出されています。一方、木製のまな板は、木を伐採した後、それほど複雑ではない加工を経て商品化され、我々消費者のもとに届きます。私が購入した木製まな板は、日本製で、石油と比べると材料から加工の輸送も短く済んだと考えられます。また、最終的に焼却されても、それが樹木に循環することで、カーボンニュートラルとなります。商品価格は、プラスチック製よりも高かったのですが、木製まな板の選択は、広い視野で見ると、健康や地球環境にやさしい選択だと感じました。